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Amazon のホームセキュリティブランド「Ring(リング)」と埼玉県越谷市は2026年10月15日、「防犯ドアホンを活用した防犯対策の実証実験に関する協定」を結んだと発表しました。プロジェクト名は「越谷リングタウンプロジェクト by Amazon Ring」。家の玄関に付けるネットにつながる防犯ドアホンを市内に1,000台広げ、まち全体の防犯にどう役立つかを確かめます。Amazon によると、日本の Ring にとって初めての自治体パートナーです。
ここがポイント
- 越谷市内の戸建て住宅に住む希望者に、4K画質のカメラ付きドアホンと屋内チャイムのセット「Ring 防犯ドアホン プロ」を計1,000台、無償で配布します(本体料金と個別配送料が無料。1世帯1台まで)。
- 10月下旬から最初の200台の配布・設置を始め、残りは2027年にかけて順次配布・設置する予定です。希望者は税込110円で電気工事士による設置サービスを受けられます。
- 申し込んだ世帯は「まちの見守りサポーター」と位置づけられます。
- 効果の確かめ方は、導入前後のアンケートで「体感治安」と「防犯意識」の変化を見える化し、越谷警察署が公表する刑法犯認知件数の推移などのデータと組み合わせて分析する方法です。結果は自治体の防犯政策に役立つ形でまとめます。
何が新しいのか
これまで自治体の防犯対策は、街頭の防犯カメラを増やしたり、家庭用防犯カメラの購入費を補助したりするのが中心でした。越谷市も、令和7年度に市内の防犯カメラを300台増設し、家庭用防犯カメラの設置補助では昨年度に約900世帯が導入したといいます。今回は、各家庭の玄関にあるIoT機器を、まちの見守りの「点」として広げる新しいやり方です。
Ring 防犯ドアホン プロは、人の動きを見つけるとスマホに通知し、外出先からでも映像の確認や来訪者との会話ができます。日本の住宅向けに開発され、今あるインターホンの配線を使って置き換えられるのが特徴です(屋内チャイムの取り付けには電気工事が必要)。ただし、Ring は警備員の駆け付けや、警察・消防への緊急通報のサービスは提供していないと明記しています。24時間の連続録画など一部の機能には、有料プランへの登録が必要です。
DXマスターの視点
今回の実証で注目したいのは、「安心できるか」という気持ちの変化を、犯罪件数というデータと並べて検証する点です。防犯対策は効果が見えにくく、「カメラを何台付けたか」で終わりがちでした。スマートホーム機器を配るだけでなく、効果を数字で確かめて次の政策につなげる流れは、行政DXの考え方そのものです。
一方で、玄関のカメラは道路や近所の様子が映り込むこともあります。導入する家庭は、カメラの向きや録画の範囲などプライバシーへの配慮も意識しておきたいところです。Ring は越谷市を皮切りに、全国の自治体や団体との実証を広げていく方針です。DXマスター(DX MASTER)では、実証の結果が公表されたらお伝えします。